アメリカ国立衛生研究所(NIH・世界最大級の医学研究機関)が、約800名の高齢者の慢性腰痛に対する鍼治療の有効性を公式報告していました。鍼灸施術の臨床説明にも活用できる信頼性の高い内容ですので、ここにご紹介いたします。
通常医療を受けたグループと比較すると、鍼治療を受けたグループでは複数の項目で明確な改善が確認されたとのことです。
【主な研究成果】
・鍼治療群は、日常生活における障害(ADL)の改善度が明確に高い
・痛みの強さは6か月以降も継続して低下し、慢性痛特有の頑固な症状に良い反応
・身体機能の回復も鍼治療群のほうが有意に優位
・不安症状の軽減など、精神的ストレスへの改善効果も示唆
・副作用は極めて少なく、安全性の高さが再確認
【臨床現場での活用イメージ】
高齢者の慢性腰痛は、生活の質を大きく下げるだけでなく、薬の副作用や長期服用のリスクも問題になります。
この研究は、
「薬だけに頼らない選択肢として、鍼は有効で安全」
という説明の根拠として、患者さんへのカウンセリングで非常に使いやすい内容です。
また、
・“痛み”だけでなく、“生活機能”や“精神的な安心感”も改善した
という点は、鍼が総合的なアプローチとして優れていることを示す貴重なエビデンスです。
世界的に鍼灸の研究が進む中、鍼灸の素晴らしさを実感していただき心から嬉しく思います。
原文は英語の論文となっていますが、よろしければ読んでください。
これからもよろしくお願いいたします。
